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2005年11月17日
「居てくれてよかった」
私が大学時代、選択科目で「文学」と「心理学」のいずれかを選択必修履修しなければならなかった。
学部300人のうち250人以上が「心理学」を選び、私は古典が好きだったので「伊勢物語」を扱う「文学」を選択した。
たしか、大学1年の科目で、土曜日の1時限目だったと思う。広~い大教室で50人に満たない学生で、当時35~6歳の先生が担当しておられた。理系の大学だったので「文学」以外の科目はすべて出席をとっていた。しかし「文学」だけは出席はとらない主義の先生だった。そのためか回数を重ねるごとに受講する学生は減っていき、平均20名くらいで受講していた。内容はとても面白かったのだが・・・。
ある週、物凄いどしゃ降りの雨の土曜日があった。その日は6名しか学生がいなかった。さすがに温和な先生も何か言うかな~。思っていると
「あぁ~。居た!よかった。ありがとう。居てくれてよかった」
と、とても嬉しそうにおっしゃったのだ。
正直、とても驚いた。隣の教室の「心理学」は出席をとるので250名以上がいっぱい居ることがわかっているのに・・・・。さらに
「雨で大学に来るの大変だったねぇ~」
とまで、嫌味ではなく本心から心配してくださった。
授業が始まると2名遅れて入ってきて、全部で8名で授業を終えた。出席率16%だった。
でも先生は、楽しく授業を行った。
私の出講している授業では出席率が前期は90%以上だったのが、今は60%程度だ。そのため、私自身、困惑したり、内心「むっと」していた。しかしあの「文学」の先生を思い出して、反省した。当時の先生と私の年齢は多分同じくらいだと思う。あの先生の名前すら忘れてしまったが、16%の出席率でも平常心で授業した先生を見習おう。
投稿者 yumiyama : 2005年11月17日 10:53