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2005年06月18日
ケーキ屋サトちゃん
今日、何気にテレビを視ていると銀座の高級クラブについての
番組をしていた。
高級クラブというと思い出すことがある。
今から15年ほど前、私が大学生だった時、同じサークル(ESS)に
「ケーキ屋サトちゃん」という同級生の男子学生がいた。
とても気の良い男性で、決して恋愛感情は抱かないが、「いい人」
だった。そのサトちゃんに、私ともう一人の女子学生が「ケーキ屋
さんだったらケーキおごってよ」とおねだりをしてみた。
するとサトちゃんは「いいよ、いくらでもたべてもいいよ。午後3時に
店に来てね」と言って店の地図を渡してくれた。
早速、私と友人は指定されたケーキ屋に嬉々として向かった。
そこは、名古屋の歓楽街「錦3丁目」高級クラブが立ち並ぶ一角に
ケーキ屋兼喫茶室があった。
店内に入ると、いわゆる出勤前の「ホステスさん」たちが同伴出勤
の待ち合わせの場所として使われている場所だった。
場の雰囲気が普通の喫茶店と明らかに違うのを感じながらも、サト
ちゃんを探すと黒服でホステスさんにコーヒーや紅茶を出していた。
私たちが入っていくと、「好きなものをどうぞ」と8種類くらいの小さめの
ケーキをおいていった。私と友人は「いいのかな?」と思いながらも
遠慮なく、めちゃくちゃおいしいケーキと紅茶を食べ続け飲み続けた。
その間も、香水のにおいや高級クラブのホステスさんたちの美しさに
目を奪われていた。
それにもまして、驚いたのが、大学では冴えない男子学生のサトちゃんが
黒服でホステスさんと一人前に歓談している様子に衝撃を受けた。
ケーキもいっぱい食べて満足して帰ろうと、御代を払おうとしたら、
サトちゃんが「これは僕のおごりだからいいよ。だって本当に会計したら
1万円以上になっちゃうよ」と返ってきた。「うへっ?ケーキ1個何円するの?」
って聞くと「1000円くらいかな」とあっさり答えたきた。
そういわれると、もうおごってもらうしかない。
そのうちに力士が入ってきた、そのころ、空前の相撲ブームで「若貴時代」
であったのだが、当時の藤島部屋の力士だった。そしてサトちゃんに
「ケーキ10万円分、クラブ○○○に届けて」といって、10万円とチップに
1万円を置いていった。
サトちゃんは驚くわけでもなく、ホールケーキを10個ほど詰め合わせ作業を
始めていた。しかも豪華な生花のラッピングも施していた。
今考えると、バブル時代だったのかもしれない。
それとも高級クラブでは今でもそんな世界なのかもしれない。
そのサトちゃんは今、名古屋で信用金庫に勤務し、ケーキ店は継いでいない。
ケーキ屋はどうなったのかな?テレビ番組で思わぬ追憶をしてしまった。
投稿者 yumiyama : 2005年06月18日 22:37